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WCCFのお話

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WCCFをメインにサッカー・ゲーム・アニメを~(主な活動拠点は千葉市内&幕張近辺)    ロゴ:

2017年 11月 28日 ( 1 )

観て来ました。
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 1982年公開されたリドリー・スコット監督ハリソン・フォード主演のフィリプ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としてSF映画の金字塔となった大作「ブレードランナー」の続編話に当たる作品「ブレードランナー2049」この2049は監督にドゥニ・ヴィルヌーブで製作総指揮として前作の監督リドリー・スコット、前作の主演のハリソン・フォードも同じ役柄で再登場させ今回の主演は「ラララ・ランド」にも出演したライアン・ゴズリングが主人公役の『K』を演じる。

筋 
 近未来、人の代わりの労働力として作られたレプリカント(人造人間)が存在する世界、しかし世界的な飢饉が発生するしかし科学者ウォレス(ジャレッド・レト)が遺伝子工学を応用した合成食料の技術を無償公開し、解決に向かう。ウォレスはレプリカントの製造元である旧タイレル社の資産を手に入れより従順で制御が可能な新型レプリカントを開発する。一方ロサンジェルス市警のK(ライアン・ゴズリング)は旧型レプリカントを「解任(処理)」する職に就くレプリカントである。仕事終え家では家庭用AIであるジョイのホログラムと恋人として過ごす日々を送っていた。ある日、Kは解任作業に赴いたLA郊外の合成食料農場のサッパー・モートンを解任して市警に戻ろうとした時庭の枯木の地下に箱の存在を確認し回収させ、市警で内容物の鑑定を進めるとそれ遺骨で、検死の結果帝王切開の合併症で約30年前に死亡した女性型レプリカントであることが判明する。Kの上司であるジョシ警部補(ロビン・ライト)はレプリカントの出産は前代未聞で社会秩序の均衡を保つのに都合の悪い事実と言うことでKに遺骨の特定、子供存在等の一切の痕跡の消す指令を出す。調査の過程で旧式のレプリカントの記録を調べるためウォレス社を訪ねた事で、以前より繁殖能力をもった完璧なレプリカントで増産目論んでいたウォレスは部下のラブに子供の所在を探させることになり、Kも市警で偽の報告したことなどで正常試験(レプリカントの従順性強度)に弾かれ停職に状態になり、Kはこの事象の真実を探るため遺骨と接点があった30年前のブレイドランナーであるリック・デッカード(ハリソン・フォード)を尋ねに赴く。

 正直この作品の続編となると大分制作側のハードルは高くなって心配でした
多少過多な盛りすぎでしつこいくらいの演出もありましたが、一作目のリドリー・スコット作品の映像(暗澹の中に鮮烈な配色)やK・ディックの設定したこの時代の雰囲気は抜群に表現できていると思います。異常気象で常に降雪(若しくはフォールアウト)が降っている世界で郊外部は殆んどスラム街か荒涼とした砂漠地帯か農園一方都市部は人が多く生き残った企業や店の大きい看板やホログラム広告猥雑で喧騒がありここらは「やっぱこんな未来しかないのか」としみじみ思わされました。
Kが乗る空飛ぶパトカーのメカニックデザインも力が入っていて、ドローンが収納されていたり今現在の技術が垣間見ました。
 良い面が際立つせいかそれ以上にストーリー、脚本(主に原作)が追いついてないのが見て取れました、1作目は『人間の代替労働力と作られ酷使された人造人間がその存在意義に疑問を持ち人間に反逆しそれをブレイドランナーであるデッカードが目の当たりにし処理に葛藤や虚脱を感じる』というまさに生命と倫理の哲学的命題が存在したのですが今回はそのような物が無くしかたなくサスペンス調に視聴者に一方的に物語を押し付けるジェットコースターの様な勢いで物語が展開でまるで1クールのアメリカドラマを濃縮した感じで大味になっています。
 また音楽は前作のヴァンゲリスからハンス・ジマーと変わり、ヴァンゲリスは長尺のテーマBGM提供していますが今回は途中で変わったこともあるせいかこれといって長いテーマBGMが存在しないのが不満要素です。
 また前作ファンや興行的成功のために敢えてデッカード役をハリソン・フォードにやらせる無理も見えていた点もマイナス点です。

個人的演者感想
・K:ライアン・ゴズリング
  新型レプリカントでブレードランナー、命令に忠実で解任作業は冷徹だが、私生活普通の青年で変に固定の役のイメージが付いてないちゃんと選抜で選んだ良いキャスティングだと思う。
・リック・デッカード:ハリソン・フォード
  ブレードランナーを引退し偏狭の地で隠遁生活をしてる人間、今回はデッカードにもアクションシーンがけっこう有り、そこでもうおじいちゃんのハリソンと青年期・壮年期のハリソン・フォードでの剥離は見てていて痛々しさが感じられて辛口で言うとミスキャスト
・ジョシ警部補(マダム):ロビン・ライト
 Kの上司、法と秩序の番人だが非常に部下思いなキャリアウーマン、脇役として良いキャスティング
・ウォレス:ジャレッド・レト
 ウォレス社の社長であり科学者さらなる労働力拡大のため生殖機能を有する完璧なレプリカント作成を目指す、不気味さが出て良かった
・ラブ:シルヴィァ・フークス
 ウォレスの忠実なる尖兵でさまざまな工作、妨害活動を掛ける。

総評
 ※注意
   (今回の作品はかなりコアな層が存在しまた物語の醍醐味をなすとこや筋をさらに細かく書くとネタバレになるので難しく省カナければいけない重要パーソン多々含まれていますその辺を考量しての個人的評価です。)
・3,3(前作を見ている方)
 見た直後は3,8だったのですが興奮が下がって追いついてこのレビューを書いていると落ち着いて判断すると3,3良作になりました、一応前作から今作の30年を繋ぐ作品が2-3存在するらしいです。
・2.5(この作品からの方)
 一応導入時に簡便な世界感紹介があるのですが本当に簡易でレプリカントの詳しい説明が無く敷居が高いと思います。

ラストの終わりが解釈によって2パターンの真実があり、片方だとすると続編が作りやすいと思いました。

Kが遺骨の箱を見つけたきっかけである枯木の袂に供えられていたしおれた小さな一輪の花がとても印象的でした、農場で墓守をしてた形にレプリカントが同士の安らぎを想い供えた物ですが。
「生命の形や境界線が不鮮明になり人造人間でも人を思いやる心は残る」H.G.ウェルズのタイムマシンンの1シーンを彷彿する美しいカットでした

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by rainman24 | 2017-11-28 21:27 | 映画・音楽 | Comments(0)